ポーズバッファ (Pause Buffering)

ポーズバッファを使うと、フレーム単位で正確な入力を行うことができる。シビアで完璧な入力が求められる技をする時に利用されることが多い。

解説

ポーズを解除すると、メニュー画面が消えてからゲームが動き出すまでに若干の停滞時間が発生する。停滞時間中はコントローラの入力は検知されないため、停滞発生中にボタンを押しておくとポーズ解除後の最速フレームでボタン入力を行うことができる。

例として前へ走りながらポーズを開いてみてほしい。そしてスティックは上に倒したまま A ボタンを押し、その状態でポーズを解除する。するとリンクはそのまま前へ走り続けるだけでアタックは発動しない。これは A ボタンの入力はメニューを開いている時に認識されるため、A ボタンを押しながらポーズを解除すると「新たに A ボタンが入力された」動作ではなく、「A ボタンが押し続けられている」動作をしたことになるからである。

もう 1 度同じ操作をし、今度はポーズ解除時の停滞時間中に A ボタンを入力してみてほしい。すると、ポーズ解除後最初のフレームでアタックが発動する。停滞時間中に入力を行ったことにより「A ボタンが押し続けられている」という操作が認識されないため、ゲーム再開後最初のフレームでボタンが押されたと解釈されるのである。

ボタンを押しっぱなしにしても発動するアクションの場合は、あまりこの仕組みを気にする必要はない。盾やコントロールスティックによる動作は継続アクションなので、ポーズバッファを利用して入力する必要はない。

なぜかポーズバッファを使って NPC に話しかけようと、話すアクションの代わりにアタックが発動する。よって盾を購入した後すぐに盾を装備すれば、この現象を利用してアタックを発動させてほんの少しだけ早く店から出ることができる(この方法を使わなければ購入後に A ボタンの表示がアタックにならないため、通常はアタックで店を出ることは出来ない)。

フレームを進めるためにはタイミングよくポーズを開く必要がある。ポーズバッファを利用してスタートボタンを入力すると現在と同じフレームでポーズ画面が開いてしまい、フレームを進めることができない。このテクニックがポーズバッファの最も難しい部分である。

ポーズ解除時の停滞時間の長さが異なるため、機種によってポーズバッファのタイミングが変わる。VC は最も停滞時間が短いためポーズバッファがやりやすく、逆に 1 番やりにくいのは停滞時間の長い 64 実機である。ただし練習すれば、ポーズバッファを安定させることはどの機種でも十分に可能である。

Last updated 01/16/2017 – izu