剣アイテム関連のバグ

B ボタンは主に装備している剣の管理に使われているが、他にもあらゆる場所で別の用途に使われている。これら剣の仕組みを利用することで剣を使ったバグ技や変わった現象を発生させることができる。

このゲームでは 3 つの方法を使って装備中の剣を管理している。

剣アイテム

ゲーム内で手に入る剣は 4 種類である。

  • コキリの剣(アイテム ID 59)
  • マスターソード(アイテム ID 60)
  • ダイゴロン刀・巨人のナイフ(アイテム ID 61)
  • 折れたナイフ(アイテム ID 85)

B ボタンのアイテムが読み込み直される時、読み込み前に B にセットされているものが剣アイテムかどうかのチェックが行われる。B にセットされているアイテムがこれら剣アイテム 4 種のどれでもない場合は、B 保管スペースに入っているアイテム ID が B ボタンに読み込まれる。しかし B が剣アイテムの場合は B ボタンはそのままになる。詳しくはミニゲームアイテムを B にセットするのページを参照。

ソードレスフラグ

ソードレスフラグは、これまでに剣を装備したことがあるかどうかの情報を記録するフラグデータである。このフラグはゲームを最初から始める時にはオンになっている。そしてプレイヤーの手で装備画面を開き、A を押して剣を装備した時にのみこのフラグはオフになる。時代移動をすると剣が B ボタンにセットされることがあるが、この操作でソードレスフラグが変わることはない。ガノン戦に入る時にもソードレスフラグはオンになる。

ソードレスフラグは、一部の状況下にて B 保管スペースのアイテムを B に戻すかどうかを判定するための情報である。

ソードレスフラグがオンの時、B に剣がセットされていない状態でゲームオーバーになると B 保管スペースに入っているアイテムが B にセットされる。ただし B 保管スペースに入っているアイテム ID が 0 の場合は例外で、この場合 B はカラの状態になる。この例外の理由はゲーム開始時は剣が B に装備されていないためで、この時 B 保管スペースにあるデータを B にセットしてしまうとアイテム ID 0 のアイテムが B にセットされてしまうからである。また、B の読み直しが行われるときにはこれと同じチェックが必ず毎回行われる。

ソードレスフラグがオフになっている時はごく一部の例外を除き、B 読み直し時に剣以外のアイテムを検知すると B 保管スペースのアイテムが B にセットされる。ただし B ボタンがカラの場合は B 保管スペースのアイテムではなくデクの棒がセットされる。詳しくはミニゲームアイテムを B にセットするのページを参照。

B ボタンがカラの時はソードレスフラグによって他にも様々な副作用が発生することがある。詳しくは剣無し状態のページを参照。

剣スロット

剣スロットとは、装備画面にある剣を保存するための 3 つのスロットを指す。剣は同時に 3 本まで所持することが可能。

白い枠マーカーは必ず 1 本の剣だけに付くか、もしくはどの剣にも付いていないかのどちらかになる。通常この白枠は現在装備中の剣のスロットを示すためのものだが、実際は白枠が付いている剣と違う剣を装備することも可能である。また、どの剣にも白枠が付けずに剣を B にセットすることも可能である。

剣スロットに白枠が付いている状態で剣以外のアイテムを B にセットすると、セーブワープ時に変わった現象が発生する。その現象とは、先ほどまで白枠が付いていた剣スロットはセーブワープをすると所持状態が反転するというものである。もし白枠の付いた剣を今まで所持していたのならば、セーブワープ後にその剣は消えてしまう。そしてもし白枠の付いた剣が未所持であったならば、セーブワープ後にその剣がメニュー画面上に現れる。この技を利用すればコキリの剣を消してしまっても簡単にメニュー画面上に取り戻すことができる。

ガノン戦に入ったときもマスターソードのスロットの所持状態が反転する。戦闘開始時にメニュー画面にマスターソードがあればマスターソードは消えてしまうが、マスターソードを持たずにガノン戦に入ると、今度は逆に戦闘中メニュー画面にマスターソードが現れるようになる。ただしマスターソードがメニュー画面に現れる時も、B ボタンは通常と同様カラになる。

さらに、ガノンドロフの死亡ムービー以降、どこかでゲームオーバーになるか塔脱出イベントのタイマーが時間切れになると、必ずマスターソードが B にセットされ、メニュー画面のマスターソードスロットにも白枠が付くようになる。この現象は子供でも発生する。このような現象が発生する理由は、ガノン戦で剣を失った状態でゲームオーバーになった場合を考慮した結果、ゲーム終盤でゲームオーバーになると必ずマスターソードが B にセットされる仕様が作られたからである。

大人になると必ずメニュー画面にマスターソードが追加される。そしてアダルトリセット(Adult Reset)を行うと必ずマスターソードが B に装備され、マスターソードのスロットにも白枠が付く。中期版(1.1)と後期版(1.2)では、大人時代にてメニュー画面にマスターソードがない状態でセーブワープをすると必ずメニュー画面にマスタ-ソードが追加され、B ボタンにもマスターソードがセットされ、そしてマスターソードのスロットにも白枠が付くという仕様が追加された。

Last updated 01/16/2017 – izu