アイテム入手遅延 (Collection Delay)

アイテム入手遅延(またはコレクションディレイ)は、アイテムを取ろうとした時にアイテムの入手タイミングを遅らせたり、一時的にアイテムを入手不可状態にしたりする技である。地面に落ちているアイテムの一定範囲に入るとリンクはアイテムを頭上に掲げるモーションを行うが、アイテム遅延は、このモーションの出るアイテムに対して発動させることができる。また、NPC からアイテムを受け取るときにはアイテム入手ゾーンが発生する。アイテム入手ゾーンは会話終了後にアイテムを渡す NPC の周りに発生し、この範囲に入るとアイテム受け取りモーションが発生してアイテムを入手することができる。アイテム入手ゾーンの仕組みは地面のアイテムを取る時とまったく同じである。ただしアイテム入手ゾーンの方が範囲が広く、また範囲は見た目で判断することができない。アイテム入手ゾーンは NPC から一定の範囲に発生し、範囲の大きさは NPC によって異なる。

アクションの優先順位

一部のアクションはアイテム入手アクションよりも高い優先度を持つ。これらのアクションを利用すればイベントを発生させずにアイテム入手ゾーンを通り抜けることができる。

アイテム入手ゾーン内で何かを注目すると、一時的にアイテムを入手できない状態になる。また、以下のアクションを使うことでも同じ状態を作ることができる。

  • ESS をする・その場で方向転換する
  • アイテムを取り出す
  • クイックスワップを使って他のアイテムと入れ替える
  • 盾を構える
  • 物を持ち上げて運ぶ
  • 一人称視点にする

アイテム入手遅延の自然発生

通常 NPC からアイテムを入手する時は、会話が終了するとすぐにアイテム入手ゾーンの効果が発動する。したがって、アイテムを入手する前に他のアクションを行う余地はない。しかし一部のイベントではアイテム入手ゾーンが 1 フレーム遅れて発生するため、会話終了後 1 フレームのボタン入力猶予がうまれることになり、その間にアクションを行うことができる。B ボタンを連打して会話を終わらせたら偶然剣を抜いてしまったという現象はよく発生する。何かを注目するアクションと方向転換をするアクションは発動に 2 フレーム必要なため、ここで利用することはできない。

NPC イベントでアイテム入手遅延が自然発生するものは、

  • コッコねえさんからコジローを入手する
  • キングゾーラからゾーラの服を入手する†
  • ダイゴロンからダイゴロン刀を入手する†
  • その他

などがある。

†後期版(1.2)ではこれらの入手遅延は削除されている。

カメラを利用して入手遅延を発生させる

特定のモーションから復帰するときに Z を押すと、アイテム遅延効果が発生する。このテクニックを使えば Z ボタンを離さない限り地面のアイテムを拾わずに上を歩くことができる。同様に、この効果を発生させた状態で NPC に話しかけると会話終了後 2 フレーム遅れてアイテム入手ゾーンが発生するようになる。したがって、2 フレームの入力猶予がうまれ、この猶予中にアクションを行うことができるようになる。

カメラによるアイテム入手遅延を発生させるには、以下のモーションの間に Z を押す。

  • 空中でダメージを受けて仰向けに倒れた後、起き上がるモーションの最中
  • 崖に両手で掴まり、上へ登るモーションの最中
  • 泳いで直接陸にあがる時
  • ホバリングの高さ不足によって地面に引き戻される時

Z を離す・バック宙・横っとび・崖から降りる・ダメージを受ける(要検証)などのアクションを行うと入手遅延効果が消える。

何かを注目するというアクションには変わった性質がある。Z を押してから NPC に近づいて話しかけ、Z を押したまま会話を終了させると自動的に物を注目することができる。注目アクションの発動には 2 フレームかかる。したがってこの現象とカメラによる入手遅延を組み合わせれば会話の終了直後に NPC を注目することができる。ただし一部の NPC には使えない。

エリア名テキストを使う方法

エリア移動をすると、入ったエリアの名前が白いテキストで表示される。このテキストが画面に表示されている時はアイテムを入手することができない。店の中ではよく発生する現象で、素早くアイテムを購入するとアイテムを入手する前に店から出ることができる。

ダウン A 法

ダウン A 状態(ブランク A でもできる可能性あり、要検証)の時はアイテムを掲げるモーションができなくなる。NPC からアイテムを受け取る場合も同様。

エンプティボム法

エンプティボムバグを発動させると、リンクは物を持っている状態であると認識され、アイテムを受け取ることが出来なくなる。この状態でも NPC に話しかけることはできるが、バグ状態が解除されるまでアイテムを入手することはできなくなる。

さかなを使う方法

会話をする前にさかなを出すとアイテム入手ゾーンを無効化できることがある。さかなの周りには円状の判定領域があり、この領域はビンを振る範囲内にさかなが入っているかどうかを調べるのに使われている。さかなにアイテム入手遅延効果があるのは、この入手可否チェックに使う領域が関係しているものと思われる。多くの場合さかなに触れるくらい近い位置に立たないと遅延効果は発動しない。場合によっては会話終了後にさかなを出さないと成功しないこともある。この方法は NPC に使えることは確認されているが、地面のドロップアイテムには使えない可能性がある。要検証。

「話す」領域を使う方法

子供時代にて、コッコねえさん(他の NPC については要検証)に話しかけるのと同時に「話す」表示がでる領域を出ると 1 フレームアイテム入手を遅延させることができる。

副作用

  • アイテム入手ゾーンに入るとアクションアイコンは「つかむ」または「ひらく」になる。しかし A を押しても何も起こらない。

  • 子供時代にコッコねえさんから紫ルピーを受け取る時、少しでも入手遅延を発生させるとルピーの入手イベントそのものが完全に消えてしまう。イベント消滅後、コッコねえさんは通常の状態に戻り、ルピーはすでに受け取ったことになる。

  • 一部の NPC は渡すアイテムを決めるためのフラグデータを持っており、そのうちのいくつかは会話が終わってから 1 フレーム後にこのフラグをオフにする仕組みを持つ。したがって、このフラグの仕組みを持つ NPC からアイテムを受け取る時に少しでも遅延を発生させれば本来受け取るはずのものとは別のアイテムを入手することができる。キングゾーラに利用できる方法であるが、後期版では修正され、会話終了後にフラグがオフにならないように変更された。

  • ダイゴロンからダイゴロン刀を入手する時、少しでも遅延を発生させると刀を受け取ることができなくなってしまう。しかしダイゴロン刀のフラグはオンになり、アイテムメニューにダイゴロン刀のアイコンも表示されるようになる。ダイゴロン刀入手時にはアイテム入手遅延が自然発生するため、意図せず発生させてしまいがちである。ダイゴロン刀フラグがオンになってしまうため、これ以降ダイゴロンからダイゴロン刀を受け取ることはできなくなる。しかしこの状態で巨人のナイフを買うとダイゴロン刀を受け取ったことになる。このバグは後期版で修正され、ダイゴロン刀フラグが会話終了時にオンになることはなくなった。

  • 店でアイテム入手遅延を発生させている間にテキストボックスを表示するとソフトロックする。おそらく本来アイテム入手後に「他にも何か買いますか」の会話イベントが発生することが原因である。

応用

入手遅延を使ってトレードアイテム増殖ができる。アイテム交換を行ったらトレードアイテムをビンに書き換え、その後交換用のアイテムを受け取る。

キングゾーラからアイテムを受け取るときに入手遅延を使うとゾーラの服の代わりに目玉ガエルを入手できる。また、目玉ガエルの代わりにゾーラの服を入手することも可能。ただし初期版または中期版でしか使えない。また、同様の方法を使って釣り堀にてハートのかけらの代わりに金のウロコを入手することもできる。

Last updated 01/16/2017 – izu